SSブログ

CRJ200 リージョナル・ジェット [趣味・カルチャー]

以前,国内の某航空路線でボンバルディアCRJ200に乗った。定員50人程度の小さなジェット旅客機である。プライヴェート・ジェットのような機体を別にすれば,定期旅客航空路線で乗れるジェット旅客機としては最小クラスといってよく,リージョナル・ジェットと呼ばれる。機内はいささか狭いが明るい色調の革張りシートなどクリーンな内装で,ちょっとプライヴェート・ジェットっぽい雰囲気。こんな小さな機体(全長26.8 mだから,大雑把に言えば新幹線車両の一両が空を飛ぶようなものだ)が時速800 kmもの速度で飛ぶのか~健気だなぁ~と感心しながら乗り込みつつ,テイクオフから着陸まで乗り心地は快適だった。余談だが搭乗機は米軍A-10攻撃機やS-3対潜哨戒機に採用されているTF34エンジンの民間版たるCF34使用なあたりも気になったり。

エアバスA380対ボーイング787のような大型機開発競争と比べれば地味なためかあまりマスコミには登場しないが,このようなリージョナル・ジェットは従来使用されてきた中型ターボプロップ機の後継として近年世界的に成長している分野で,開発競争が激しい。また大型機と比べて開発上小回りが利くためにきめ細かな顧客の要求を容れやすく,ゆえにこのような快適な機体に仕上がっているのだろう。

地方都市に住んでいると,日本の旅客航空路線網が大都市間および大都市-中小都市間に偏重しており,中小都市間を直結する路線が非常に少ないのが良くわかる。それは従来の中小型旅客機が低速なターボプロップ機しか無く遠距離の輸送に適しなかったこと,高速なジェット機は概ね100人乗り以上しか無く中小都市間輸送には無駄が多かったことが一因と思う。リージョナル・ジェットは従来航空輸送が適さなかったこのような中小都市間の旅客輸送に最適といえ,日本においてもこのような機体を使った中小都市間路線が増えることを願う。

・・・ということを,最近の米国におけるCRJ100墜落事故の報を聞きつつ思った。このような事故が二度と起きないことを願いつつ。

参考: Aviation Now


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

テストEclipse + Fortran ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。